とても平和な異種族、異文化交流譚!
- ★★★ Excellent!!!
貴重な貝を探すために海岸を歩いてたら、変な生き物が落ちてた。
というところからはじまるこのお話。主人公の性格が微妙に面倒くさがりで欲のないおっとりしたところ、それでいて素直でまっすぐなところなど好感がすごく持てます。
彼が出会ったのは人魚と思いきや半獣的な謎の種族で、学術的な研究をしている彼も知らない未知の種族なのだけど、先方もカタコトだけど人間の言葉を喋る事が出来るので、なんだかんだとおかしな交流がはじまっていきます。
やり取りのひとつひとつが面白く、それでいて世界観は短編とは思えないほど練られていて、人物の性格とか登場人物それぞれにすごく説明が難しい魅力があり、すごく好き。めっちゃ好き。
ちょっとへんてこな独特の雰囲気が病みつきになりそう。
さくさく読めるリズム感ある文体も読みやすいので、ぜひのぞいてみて欲しいです。