ますます研ぎ澄まされていく感性、豊かにつづられる言の葉たち
- ★★★ Excellent!!!
小野塚さまの小説を愛する方々は数多くいらっしゃると思います。それを特徴づけるのはなんといっても圧倒的な美的センス。言葉の美しさにとどまらず、独特な誌面もその味わいを構成するひとつとなっています。
その小野塚さまがセンスをむき出しに、折々の季節を詠む『出来心でやった』シリーズ。第五弾はふたたびの秋から冬を斬新に切り抜きます。
枯れゆく季節の中で光るものを丹念に拾い上げる感性に酔い痴れるもよし、一年前の同時期に読まれた句や歌と比較してみるもまた面白し、です。