センティピード記

　周りのムカデが紫色なのに対して、私は、白い甲殻に黒い稲妻のようなラインが入ったムカデだった。

　そんな状況でパニックになっていると、洞窟の天井に私や周りのムカデたちと比べ物にならない程、巨大なムカデがいた。

　そのムカデの甲殻は黒く、日本の龍を彷彿とさせるほど巨大で長く、二対の触覚に赤い複数の目を持つ、まさに、大ムカデだった。

な、何あいつ？！

すると、

タイラント・ドラゴ・センティピードクイーン・ディザスター

Lv.８２

ステータス

HP：測定不能、MP：測定不能、P測定不能、M：測定不能、D：測定不能、MD：測定不能、S測定不能

スキル：解析不能

称号：＜悪食＞＜暴食者＞＜女王＞＜古の厄災＞＜暴君＞＜龍＞＜キラー＞

備考：センティピード種で観測されている中の最上位種であり、龍種にも属する。

Lv・種に差がありすぎるため、正確に解析・測定できません。

　謎のステータスのような物が出てきた。

さ、差がありすぎてわからない？でも、わかる、こいつはヤバい。殺される。

　理解した情報と本能で対面する化け物のヤバさを感じた。

すると、クイーン・ディザスターがとてつもない速度で、私から少し離れたところに、突っ込んだ何をしているかと思うと、数匹の同胞を食っていたのだ。バキバキという音とともに、もがき苦しむ同胞を見た私たちは、一目散に逃げていた。

私は運よく上に続く狭い穴に飛び込みたくさんの足を使い必死に這い逃げていた。