センティピード記

タコギョネス

プロローグ

 私の意識は、闇の中覚醒した。私の名前は、白衛はくえ千影ちかげ少し小説オタクな普通の女子高生。 

 私は、暗い闇の中にいるようだ。身体に、違和感があるがとりあえず動いてみる。動こうとすると、四方八方を塞がれたいるようだった。おそらく狭い空間に閉じ込められているのだろう。

 とりあえず、じたばた、と暴れてみる。すると、パキッという、何かが割れるような音と共に小さな光が差し込んだ。

 やった!光だ!

 その穴を広げていくと、急に私を囲んでいた物の一部が割れ、私は、地面に叩き付けられた。すると目の前に黒い沢山の足が見えた。見た事のあろような足だった。       まさかと思い全体を見ると、それは、人程の大きさの巨大なムカデだった。  

 ギャーッ?!なんで?!キモッ!?

 周りを見ると、似たようなサイズのムカデが広い洞窟の床を埋めつくしていた。そして、周りを見渡した時に気付いてしまった。いや、見てしまった。

 私も、ムカデになっていたのだ。

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