かわいいモノをつくるお仕事です

クライングフリーマン

かわいいモノをつくるお仕事です

 ================= 基本的にノンフィクションです ============

 この人生で、「2回」、占い師に占って貰ったことがある。

「1回目」が「ヤラセ(インチキ)」だったこともあって、鼻から信用していなかった。

 手相占いなのに、「生年月日」を書かせたから。

 私は、わざと「1月1日」と書いた。

 1月1日は、お祖母ちゃんの誕生日だ。

 そして、太閤秀吉(木下藤吉郎)の誕生日として有名である。

 確かに、木下藤吉郎は出世した。

 当時の「国のトップ」になったのである。

 だがしかし、その時代、バテレンの影響下でもなく、こよみは「太陰暦(旧暦)」だった筈。

 よく、気象予報士が、トリビア的に「24節句」を説明する。

 その時、「こよみの上では」と言う。

 集まり、旧暦ならば、の話。

 今は、混在して使われてはいるが、誕生日を新暦に映して考えるのは無理がある。

 ウチのお祖母ちゃんは、新暦の1月1日生まれだから、木下藤吉郎と同じ「出世」の運命を持っていた訳ではない。

 しかるに、占い師が「強運の持ち主ですねえ」などと言うのは、迷信を持ち込んでいるに過ぎない。

 掌の筋をなぞって、「珍しい線」なのは、私でも分かるが、どの線がどれくらい長いから幸運であるとか、結婚運がどうとかなら理解出来るが、具体的なことは「見料」に値する程言ってくれなかった。

「大器晩成型ですね。」と言う言葉は「無難な言葉」で逃げただけか。

 最初の内、「掴み」として、職業当てをして見せたが、まるで当たらなかった。

 当時は、プログラマをしていて、「かわいいモノをつくるお仕事です。」と応えたことも災いしたのか。まるで想像出来なかったようだ。ヒントをあげたのに。

『当たるも八卦、当たらぬも八卦』という諺がある。

 盲信して、刃傷沙汰になる例も少なくない。

 刃傷沙汰にはならなかったが、友人の一人が憤っていたことがある。

 前記の諺は、そのためにある。本気で「人生設計」するのでなく、「参考」くらいに考えるべきである。


 さて、我が国の政治家達は、どんな『占い師の洗脳』にかかっているのか?

 まるで、聞こえないらしい。

 我々も、もう諦める時期かも知れない。

『裸の王様』が一人でないのならば。

 ―完―


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