このお話は下りゆく屁で
人生の不条理を笑い飛ばし、
愛の力でくだらない日常を肯定する、
壮大なる「屁と愛の物語」だ!
主人公は、自らの持つ「サイレン スー」
という奇妙な能力を巡る苦悩を抱えつつも、
職場のマドンナである翔子との
関係を築いていく。
特に秀逸なのは、
「ステーキ・ハウス人憎ニンニク」
でのデートの描写。
オナラの犯人探しという危険な状況で、
あえてブッパ確定の食事を選ぶという、
その破廉恥かつ大胆な戦略は、
この物語の核心を突いている。
「木は森に隠せ」というように、
ニンニクの匂いを盾に、自らの「正体」を
巧妙に隠蔽しようとする主人公の姿は、
滑稽だけれど、どこか哀愁が漂う。
この作品の結びの言葉......
一応、伏せておこうと思うが、
どんなに下らない特技や、
他者には理解され得ない悩みがあったとして、それを包み込み、受け入れる愛があれば、
もはや臭いも、理屈も、
何の意味も持たなくなる。
屁理屈を愛の言葉へと変える
この作品のユーモアと優しさを象徴している。
......実に感動できる作品だと私は思った。
つい昨日、「サイレン スー」という、傑作放屁小説を書かれた青山翠雲氏でしたが、流行りの1分小説で書かれたため、最後、マドンナの翔子ちゃんから誘われるとこで終わってしまい、「それで翔子ちゃんとどうなったの? 続き書いてよ」とリクエストしたら、レスポンスよく、即日お応えになって下さいましたw
やあ、素晴らしいですね! 字数の制約から解放されると、やっぱり作品全体が充実しますね。楽しませて頂きました。特にステーキハウスでの周到に計算された放屁連続攻撃にはお腹がよじれました。そして、翠雲さんらしい、情熱的で健康的なエッチシーンも見られて大満足の一編でした。
ちなみに、おとり捜査は、犯意がある者をひっかけるのはいいのですが、犯意を誘発させるのはアウトなんです。翔子ちゃんの場合は、セーフでしょう。放屁もしようとしてたんだからw
とても楽しい作品でした。
本編と合わせて是非どうぞ。