概要
人手不足につき、豊穣神様にも田植えさせます。
瑞穂ノ命は、五穀豊穣を司るたいそう尊い神様である。
だから当然、田植えなどしたことがない。
ところが、若者たちがみな都へ出てしまった山間の村では、農繁期の人手が足りなくなっていた。
困り果てた村長・源兵衛たちが目をつけたのは、村の神社に祀られている豊穣神、瑞穂ノ命。
「何故、妾が田植えなどせねばならぬのじゃ!」
もちろん瑞穂様は断固拒否。
そこで村長は告げる。
「今年の作付けを減らしますので、瑞穂様への初穂も半分ほどに」
「御神酒も」
「秋祭りのお餅も」
「待つのじゃッ!」
こうして、七百歳にして初めて田んぼへ放り込まれた豊穣神様。
泥に悲鳴を上げ、蛙に怯え、八十歳のトメ婆に田植えの速さで完敗し――それでも彼女は、この土地を守る神様だった。
人手不足の農村を舞台に、神様と村
だから当然、田植えなどしたことがない。
ところが、若者たちがみな都へ出てしまった山間の村では、農繁期の人手が足りなくなっていた。
困り果てた村長・源兵衛たちが目をつけたのは、村の神社に祀られている豊穣神、瑞穂ノ命。
「何故、妾が田植えなどせねばならぬのじゃ!」
もちろん瑞穂様は断固拒否。
そこで村長は告げる。
「今年の作付けを減らしますので、瑞穂様への初穂も半分ほどに」
「御神酒も」
「秋祭りのお餅も」
「待つのじゃッ!」
こうして、七百歳にして初めて田んぼへ放り込まれた豊穣神様。
泥に悲鳴を上げ、蛙に怯え、八十歳のトメ婆に田植えの速さで完敗し――それでも彼女は、この土地を守る神様だった。
人手不足の農村を舞台に、神様と村
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