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概要
私は物なら見抜ける。あなたのことだけは、分からない。
後宮付きの鑑定女官・陶玉蘭は、少しばかり物の見方がずれている。
みんなが「誰が割ったか」を話しているとき、一人だけ「割れてない」と言うような女である。
趣味も変わっている。一流の職人が、どこか一箇所だけ間違えた贋作を集めることだ。
宗正寺の献納の儀に呼び出された玉蘭は、
名門・白家が皇室に納めるという“国宝”の壺を鑑定させられ、迷わず言った。
「これ、偽物です」。
場が凍りつく中、白家の後継ぎ・白瑶だけが笑った。
「面白い。君が、初めて会った俺に、いきなり喧嘩を売ったことが」
白瑶は骨董にも美術にも一切興味がない。それどころか、本物というものを憎んでさえいる。
代わりに、彼には人を見る目だけが異常に鋭かった。
物の嘘は、玉蘭には一瞬で分かる。
人の嘘は、白瑶には
みんなが「誰が割ったか」を話しているとき、一人だけ「割れてない」と言うような女である。
趣味も変わっている。一流の職人が、どこか一箇所だけ間違えた贋作を集めることだ。
宗正寺の献納の儀に呼び出された玉蘭は、
名門・白家が皇室に納めるという“国宝”の壺を鑑定させられ、迷わず言った。
「これ、偽物です」。
場が凍りつく中、白家の後継ぎ・白瑶だけが笑った。
「面白い。君が、初めて会った俺に、いきなり喧嘩を売ったことが」
白瑶は骨董にも美術にも一切興味がない。それどころか、本物というものを憎んでさえいる。
代わりに、彼には人を見る目だけが異常に鋭かった。
物の嘘は、玉蘭には一瞬で分かる。
人の嘘は、白瑶には
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