概要
紹介文
「大野くん、これ明日までね。予算? なんとかしてよ、いつもみたいに」
十二年間、無茶な発注を通し続けた購買部の大野誠(35)は、その一言で壊れた。
終電。隣に座った芋ジャージの女が、缶ビール片手に言う。
「人生やり直してみる?」
気づけば異世界。渡されたユニークスキルは【発注】。
発注書に書いた物が、地球から届く。
ただし代金は実費。
そして――村の金庫が赤字なら、一円も発注できない。
三国の緩衝地帯にある、潰れかけのポポロ村。
村長は月兎族の少女。財務担当は算盤を抱えた猫。自警団は装備を自腹で買っていた。
そして帳簿は、真っ赤だった。
「聖剣は出せません。予算がないので」
誠が発注したのは、軍手。安全靴。保冷剤。ヘルメット。輪ゴム。
地味で、安くて、確実に人が死ななくなる物ばかりだ
「大野くん、これ明日までね。予算? なんとかしてよ、いつもみたいに」
十二年間、無茶な発注を通し続けた購買部の大野誠(35)は、その一言で壊れた。
終電。隣に座った芋ジャージの女が、缶ビール片手に言う。
「人生やり直してみる?」
気づけば異世界。渡されたユニークスキルは【発注】。
発注書に書いた物が、地球から届く。
ただし代金は実費。
そして――村の金庫が赤字なら、一円も発注できない。
三国の緩衝地帯にある、潰れかけのポポロ村。
村長は月兎族の少女。財務担当は算盤を抱えた猫。自警団は装備を自腹で買っていた。
そして帳簿は、真っ赤だった。
「聖剣は出せません。予算がないので」
誠が発注したのは、軍手。安全靴。保冷剤。ヘルメット。輪ゴム。
地味で、安くて、確実に人が死ななくなる物ばかりだ
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