概要
撃ち合ったら負け。拾って、削って、売る。生きて帰るまでが、仕事だ。
脱出地点の緑ランプを目の前にして、俺は背中から撃たれた。
命懸けで掘り出した暗号キーも、血反吐を吐いて組み上げたライフルも、全部持っていかれた。
――極東・特別経済封鎖区。書類の上では「ノヴォ・クラスナヤ」。
だが中にいる人間は誰もそう呼ばない。封鎖される前からの名前で呼ぶ。
――ルサヴスク。
ここでは死んでも、隔壁の内側の培養槽で目が覚める。
ただし持ち物はすべて、死んだその場所に置き去りになる。
目覚めた俺の手元に残ったのは、錆びた旧式のボルトアクション歩兵銃が一丁と、
湿気た紙箱に入った安物の弾が五発。そして五百三十二万クレドの借金。
撃ち合いはしない。無駄弾も使わない。
元・兵器工廠の検査技師だった俺には、あいつらの装甲がどの弾で抜けて、
どこが何も着けていないかが分かる。
命懸けで掘り出した暗号キーも、血反吐を吐いて組み上げたライフルも、全部持っていかれた。
――極東・特別経済封鎖区。書類の上では「ノヴォ・クラスナヤ」。
だが中にいる人間は誰もそう呼ばない。封鎖される前からの名前で呼ぶ。
――ルサヴスク。
ここでは死んでも、隔壁の内側の培養槽で目が覚める。
ただし持ち物はすべて、死んだその場所に置き去りになる。
目覚めた俺の手元に残ったのは、錆びた旧式のボルトアクション歩兵銃が一丁と、
湿気た紙箱に入った安物の弾が五発。そして五百三十二万クレドの借金。
撃ち合いはしない。無駄弾も使わない。
元・兵器工廠の検査技師だった俺には、あいつらの装甲がどの弾で抜けて、
どこが何も着けていないかが分かる。
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