概要
あの人を待つために生きていた私が、もう一度、誰かと生きたいと思えた。
あらすじ
戦争前の穏やかな時代。
高橋美和には、町で見かけるたびに気になる青年がいました。
その青年の名前は、山岡健一。
健一もまた、町で見かける美和に心を惹かれていました。
何度もすれ違い、何度も目が合う。
けれど、二人とも恥ずかしくて声をかけることができません。
名前さえ知らないまま、それでも互いを意識するようになっていた二人。
そんなある日、美和のもとにお見合いの話が舞い込みます。
その相手の名前を聞いた美和は、驚きます。
――山岡健一。
なんと、町でいつも見かけていた「あの人」だったのです。
健一のもとにも同じ縁談が届き、二人はお見合いの席で初めて正式に言葉を交わします。
互いに抱いていた淡い想いは、やがて本当の恋へと変わっていきました。
縁談はまとま