概要
二十年報われなかった手を、竜と騎士たちが離してくれない。
四十三歳のダグは、二十年間、騎士団の馬厩で掃除と餌やりを続けてきた。昇給もなく、名前の代わりに呼ばれるのは「馬糞のおっさん」。そんな彼に命じられたのは、誰も近づきたがらない北の竜厩舎への配置換えだった。
怒り続ける黒竜に、ダグは剣も魔法も向けない。水桶を置き直し、餌の時刻を守り、痛む場所を見つける。馬たちにしてきたことを、今日も続けただけ。それなのに、竜は彼の前で頭を下げた。
騎士に名前を呼ばれ、給料袋が重くなり、自分だけの部屋の鍵を渡される。幼竜の成長、飛べなくなった老竜、遠い砦からの依頼。頼られる仕事が増えるにつれ、ダグは、褒め言葉も休みも受け取っていいことを知っていく。
二十年間の手の働きを見つけてもらえた男が、自分の居場所と、その先の暮らしを手に入れる物語。
怒り続ける黒竜に、ダグは剣も魔法も向けない。水桶を置き直し、餌の時刻を守り、痛む場所を見つける。馬たちにしてきたことを、今日も続けただけ。それなのに、竜は彼の前で頭を下げた。
騎士に名前を呼ばれ、給料袋が重くなり、自分だけの部屋の鍵を渡される。幼竜の成長、飛べなくなった老竜、遠い砦からの依頼。頼られる仕事が増えるにつれ、ダグは、褒め言葉も休みも受け取っていいことを知っていく。
二十年間の手の働きを見つけてもらえた男が、自分の居場所と、その先の暮らしを手に入れる物語。
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