概要
散歩に四百八十万円。彼らは不便を、金で買う。
奨学生の山田ミナ、十五歳。特技は、値札を見ないで安いほうを当てること。自慢ではない。そうしないと家計が回らなかったから、そうなっただけだ。
そのミナが入学したのは、超名門「帝都人間力学院」。校則はたったひとつ、スマートフォンの所有を禁止する。入学式でその宣言に拍手が起きた直後、ミナのポケットが鳴った。母からの「みそ買ってきて 298円のほう」。三百人が振り返り、御曹司がひとり失神した。
この学校の生徒たちは、大金を払って「不便」を買っている。
そのミナが入学したのは、超名門「帝都人間力学院」。校則はたったひとつ、スマートフォンの所有を禁止する。入学式でその宣言に拍手が起きた直後、ミナのポケットが鳴った。母からの「みそ買ってきて 298円のほう」。三百人が振り返り、御曹司がひとり失神した。
この学校の生徒たちは、大金を払って「不便」を買っている。
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