概要
迷宮で死んだ一万人。その全員の技が、俺の中にある。
あらすじ
「無級が口を挟むな」
一級クラン「暁星」の記録補助員、柊透。
彼の仕事は、迷宮で死んだ探索者の最期を読み取り、遺族に届けること。戦わない。稼がない。誰も志望しない職種。七年間、分け前はゼロだった。
そして今日、隊長の鷹取に一言で追い出される。
誰も知らなかった。
彼が最後まで届けきった記録は、その人の技術ごと、彼の中に残るということを。
七年で、一万人分。
一方その頃、暁星は最下層で消息を絶っていた。
この孔で死んだ者に、遺体は残らない。記録する者もいない。
――彼らの名前を残せる人間は、もうこの街に一人しかいなかった。
「無級が口を挟むな」
一級クラン「暁星」の記録補助員、柊透。
彼の仕事は、迷宮で死んだ探索者の最期を読み取り、遺族に届けること。戦わない。稼がない。誰も志望しない職種。七年間、分け前はゼロだった。
そして今日、隊長の鷹取に一言で追い出される。
誰も知らなかった。
彼が最後まで届けきった記録は、その人の技術ごと、彼の中に残るということを。
七年で、一万人分。
一方その頃、暁星は最下層で消息を絶っていた。
この孔で死んだ者に、遺体は残らない。記録する者もいない。
――彼らの名前を残せる人間は、もうこの街に一人しかいなかった。
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