概要
死にたいと思わない絶望ならば桜は僕のために咲いてる
第2回カクヨム短歌賞【ナツガタリ’26】10首連作部門
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!推移する季節の中の孤独
「現代的絶望」という、
きりきり痛みを感じるタイトルに引き込まれました。
「死にたいと思わない絶望」というフレーズが、
冒頭と掉尾に置いてある構成力が巧みです。
3首目。
コーヒーに入れたミルクが広がってもう二度と自分にはならない
コーヒーにミルクを入れたことで、
元のミルクには戻れない不可逆性が、
静かな抒情性を伴って詠まれていて、
本作を象徴する1首だと思いました。
虚無的な気配の漂う作品ですが、
自己愛や恋や日常が差しはさまれることによって、
より現代的な絶望が浮き彫りになっています。
現代社会を生きていく孤独を、
春から冬へ推移する季節の中で、
鋭く切り抜いた短歌集だと思…続きを読む