概要
この国にいては危険だ。僕の心も、僕の国の人々も。
「月霞(げっか)、椿先生は侯爵様の長男と結婚するらしい」
椿先生から送られてきた手紙、おそらく結婚式で使う物品の依頼票を持って、父はそう言ってきた。
会場までの道を魔法で細工して到着を遅らせ、
紅白に並べられた天竺牡丹(ダリア)を真っ黒に染めて、
新郎の飲み物には死なない程度の毒を入れる。
なんてことはしないけれど。
僕の心のためにも、国の人々のためにも。
好きな人が結婚したので、科学の国の魔法使いは国を出ます。
椿先生から送られてきた手紙、おそらく結婚式で使う物品の依頼票を持って、父はそう言ってきた。
会場までの道を魔法で細工して到着を遅らせ、
紅白に並べられた天竺牡丹(ダリア)を真っ黒に染めて、
新郎の飲み物には死なない程度の毒を入れる。
なんてことはしないけれど。
僕の心のためにも、国の人々のためにも。
好きな人が結婚したので、科学の国の魔法使いは国を出ます。
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