概要
「知っていながら救えない」原爆投下の日付を知っているというもどかしさ
2024年8月、東京近郊。小学5年生の藤原美咲と小学3年生の弟・蓮は、大きな地震の夜、母から譲り受けた被爆瓦を握りしめた瞬間、時空を超えて昭和19年10月の広島に迷い込む。
見知らぬ時代で行き倒れていた二人を助けたのは、気の強く面倒見のよい少女・吉田ハル。夫を戦争で亡くした母・キヨ、弟のトシオ、妹のサチと暮らす貧しい長屋に、美咲と蓮は温かく迎え入れられる。隣家には、朝鮮半島から徴用され広島の軍需工場で働く韓正浩と、優しい妻スニ、息子の民秀が暮らしていた。国民学校の教師・田所は、軍国教育の裏で文学を愛する複雑な内面を持つ人物として、美咲の心の拠り所となっていく。
美咲だけは、この街に何が起こるかを知っていた。945年8月6日、広島に原子爆弾が投下されることを。だが、その知識を告げること
見知らぬ時代で行き倒れていた二人を助けたのは、気の強く面倒見のよい少女・吉田ハル。夫を戦争で亡くした母・キヨ、弟のトシオ、妹のサチと暮らす貧しい長屋に、美咲と蓮は温かく迎え入れられる。隣家には、朝鮮半島から徴用され広島の軍需工場で働く韓正浩と、優しい妻スニ、息子の民秀が暮らしていた。国民学校の教師・田所は、軍国教育の裏で文学を愛する複雑な内面を持つ人物として、美咲の心の拠り所となっていく。
美咲だけは、この街に何が起こるかを知っていた。945年8月6日、広島に原子爆弾が投下されることを。だが、その知識を告げること