概要
悪霊は、祓わない。うちの飯で成仏させる――夜だけ開く契約食堂
夜にだけ開く食堂がある。看板はない。地図アプリにも載っていない。けれど「知っている側」――異能者、怪異、お役所の裏の顔――は、みんな知っている。
結城誓、25歳。持っている異能は《契約》ひとつ。合意・等価・絶対。地味に見えるが、この能力、使いようでとんでもない。なにせ異界では「人の手料理」が最高級品。店の勝手口は営業中だけ異界の市に繋がっていて、豚汁の残りが珍しい食材ひと箱と釣り合ってしまう。
だから、俺の店はこうなった。
怪異を食い物にする詐欺師との頭脳戦。異界の奥への食材調達行。そして、裏社会の胃袋を握った小さな店に近づいてくる、裏社会そのものを揺るがす「飢え」――。
美味いもののためなら、悪霊とだって取引する。契約×グルメの現代あやかし譚、開店です。
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