概要
殿下の婚活を手伝っています。手伝うほど、なぜか私が口説かれます
婚約者の王太子が、私の名前を呼び間違えなくなった。それが、いちばん困る。
公爵令嬢ヴィオレッタには前世の記憶がある。ここは乙女ゲームの世界で、自分は卒業の夜会で断罪される悪役令嬢。冗談じゃない。あがくのは疲れるし、座ったまま自由になりたい。
幸い、逃げ道はあった。陛下いわく「テオドールが夜会までに本気の相手を自分で見つけ、自分の口で申し出よ」。つまり殿下が勝手に恋を成就させれば、婚約は円満にほどける。
そこで取引した。「本命の令嬢を落とすお手伝いをします。成功したら婚約はなかったことに」。剣も政務も国一番、口説きだけ壊滅的な王子の婚活に、私は毎日0点をつけ続けた。
——ところがこの人、私のダメ出しを一字も漏らさず書き取って、翌日には直してくる。しかも上達するほど、その完璧な口説き文句の矛先が
公爵令嬢ヴィオレッタには前世の記憶がある。ここは乙女ゲームの世界で、自分は卒業の夜会で断罪される悪役令嬢。冗談じゃない。あがくのは疲れるし、座ったまま自由になりたい。
幸い、逃げ道はあった。陛下いわく「テオドールが夜会までに本気の相手を自分で見つけ、自分の口で申し出よ」。つまり殿下が勝手に恋を成就させれば、婚約は円満にほどける。
そこで取引した。「本命の令嬢を落とすお手伝いをします。成功したら婚約はなかったことに」。剣も政務も国一番、口説きだけ壊滅的な王子の婚活に、私は毎日0点をつけ続けた。
——ところがこの人、私のダメ出しを一字も漏らさず書き取って、翌日には直してくる。しかも上達するほど、その完璧な口説き文句の矛先が
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