概要
機体は旧式クラス。操縦する男がおかしい。
辺境PMC《ヴァルチャー・カンパニー》に所属する二十歳の傭兵、カイル・レイン。彼の愛機は、正規軍ではとうに旧式となった第4世代機《ハウンド》。最新鋭機も、特別な力もない。あるのは、敵味方の位置、射線、地形、推進方向――戦場そのものを立体的に捉える異常なほどの空間認識能力だけだった。鉱山警備、船団護衛、海賊討伐。依頼に合わせ《ハウンド》の装備を換え、仲間と仕事をこなす日々。だが、ある鉱山惑星で三千年前に滅びた《星環文明》の遺跡を発見したことで、カイルの戦場は辺境から国家間戦争、そして人類の未来を懸けた戦いへと広がっていく。これは、どんな機体でも生きて帰る傭兵が、銀河の戦場を駆け上がる物語。