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概要
留まると決めた書類の日付に、八年待った梨農家の穂は入っていない。
桜と梨の花期を追って北上する移動養蜂家の渡瀬柊は、毎年四月の十日だけ、片瀬野町の梨農家・安曇穂の園に蜂を置いていく。八年、穂は理由を訊かずに待ってきた。
九年目の四月六日、柊は言う。「来年から、北へは行かない。ここに置く」
全5部。毎朝7時更新、金曜完結。
九年目の四月六日、柊は言う。「来年から、北へは行かない。ここに置く」
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