概要
幻視か、電波か。盲目の妖少女を巡り、百年戦争が始まる。
盲目の妖少女・鬼谷響鬼(おにや・ひびき)は、目を持たないがゆえに世界のすべてを視る。分裂視——この世に起こる出来事のことごとくを、同時に、断片として観察する異能である。
だが時代は、彼女に優しくない。
対抗勢力である電波系の攻撃により、幻視の力は年々衰えつつあった。視る者たちは追われ、聴く者たちが台頭する。後に波聴異視戦争の百年と呼ばれる、二大超能力の争乱期である。
半獣神の渓では、神の使いニンフを皆殺しにしたレイヴンの一族が、その罪ゆえに奴隷の身に落ちていた。世界最強と謳われた大帝レオヌは死刑判決を受け、牢の中にある。しかしそこへ、一通の嘆願書が届く。差出人は——「あの才能を無駄にするな」と、ただそれだけを記していた。
一方、電波系最強種モリャックの酋長ド・ラブレー伯爵は、受信儀式
だが時代は、彼女に優しくない。
対抗勢力である電波系の攻撃により、幻視の力は年々衰えつつあった。視る者たちは追われ、聴く者たちが台頭する。後に波聴異視戦争の百年と呼ばれる、二大超能力の争乱期である。
半獣神の渓では、神の使いニンフを皆殺しにしたレイヴンの一族が、その罪ゆえに奴隷の身に落ちていた。世界最強と謳われた大帝レオヌは死刑判決を受け、牢の中にある。しかしそこへ、一通の嘆願書が届く。差出人は——「あの才能を無駄にするな」と、ただそれだけを記していた。
一方、電波系最強種モリャックの酋長ド・ラブレー伯爵は、受信儀式
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