概要
捨てられた落ちこぼれ聖女の一杯が、氷の公爵と王国を包み込む。
王都の聖女院で「派手な治癒魔法を使えない落ちこぼれ」と蔑まれ、追放された聖女リリア。彼女が得意とするのは、植物の声を聴き、心身を癒やす地味な薬草茶の精製だけだった。
行き場を失い、北の辺境・銀嶺城へと赴いたリリアを出迎えたのは、「冷徹公爵」と恐れられる男・アルベルト。しかし彼は、リリアの淹れる一杯のお茶に心を解きほぐされ、彼女の持つ真の価値と温もりを深く愛するようになる。
居場所を得て穏やかな日々を送る二人だったが、ある日王都から不穏な報せが届く。原因不明の疫病の猛威――それは、聖女院の権威を揺るがす巨大な陰謀と「毒」によるものだった。
過去の傷と向き合い、大切な居場所を守るため、リリアはアルベルトと共に王都へと向かう。魔法では救えない人々を温かな薬草茶で救済し、二人の絆を確かなものにしていく、心温まる救済と愛の物語。
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