概要
消えたのは君だと思っていた。君も、同じだった。
二年前の夏。
中学二年生だった桜井美月には、好きな人がいた。
朝倉蓮。
毎日のように一緒に帰って、くだらないことで笑って。
言わなくても、きっと気持ちは伝わっていると思っていた。
けれど、引っ越しを目前にした最後の夏祭り。
美月は蓮に、引っ越すことと、ずっと好きだったことを伝えるつもりだった。
「明日、話したいことがある。いつもの場所で待ってる」
そう約束したのに。
蓮は来なかった。
そう思ったまま、美月は街を離れた。
連絡を取らないまま、二年。
高校一年生になった美月のもとへ、突然メッセージが届く。
『久しぶり。元気?』
送り主は、蓮だった。
どうして今さら。
どうして、あの日来なかったの。
止まっていた夏が再び動き始める一方で、美月のそばには、写真部でいつも
中学二年生だった桜井美月には、好きな人がいた。
朝倉蓮。
毎日のように一緒に帰って、くだらないことで笑って。
言わなくても、きっと気持ちは伝わっていると思っていた。
けれど、引っ越しを目前にした最後の夏祭り。
美月は蓮に、引っ越すことと、ずっと好きだったことを伝えるつもりだった。
「明日、話したいことがある。いつもの場所で待ってる」
そう約束したのに。
蓮は来なかった。
そう思ったまま、美月は街を離れた。
連絡を取らないまま、二年。
高校一年生になった美月のもとへ、突然メッセージが届く。
『久しぶり。元気?』
送り主は、蓮だった。
どうして今さら。
どうして、あの日来なかったの。
止まっていた夏が再び動き始める一方で、美月のそばには、写真部でいつも
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