概要
聞こえても、選ぶのは私。黒うさぎの逆転ラブストーリー。
社交界の夜会で壁際にたたずみ、誰にも見向きされない伯爵令嬢エリーズ。人々は彼女を「黒うさぎ」と呼び、嘲笑う。だが本人も気づかぬまま、彼女の耳は声のわずかな震えや違和感――嘘とは言えない、けれど「いつもと違う」何かを聞き分けていた。婚約者に見限られたその日、彼女の異能に気づいたのは王弟ルシアン。「可愛いじゃないか」――蔑称ごと彼女を見出した彼の隣で、エリーズは初めて「必要とされる」喜びを知り、宮廷でも少しずつ認められていく。恋も評価も、確かに積み上げてきたはずだった。だがある日、彼女は理由も告げられず、公然と切り捨てられる。声を聞けば嘘だとすぐに分かる。それでも、なぜそうするのかまでは分からない。分かっても、救われるとは限らない。ならば、もう聞かない――エリーズは自分の足で宮廷を去り、そこから
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!続きをお楽しみに!
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