概要
日本で一度も選ばれなかった球拾い…海の向こうで、新人王。
新人王になった日高光は、記者に聞かれた。
「日本では、どんな選手だったんですか?」
光は正直に答えた。
「球拾いです」
会見場は笑った。
けれど、冗談ではない。
日本で生まれ、日本で育ち、日本語しか話せない光には、人並み外れて強い肩と、投手や打球の癖を読む目があった。
それでも、中学では球拾い。
高校ではブルペン捕手。
大学では打撃投手。
球を拾い、受け、投げ続けても、公式記録には何も残らない。
「助かる」とは言われる。
でも、選ばれない。
それでも光は、見て、数えて、投げることをやめなかった。
誰にも見られていない場所で、何万球ではなく、一球ずつ。
やがて、日本では誰も見なかったその一球を、海の向こうで見ていた人が現れる。
これは、補欠だった男が突然天才にな
「日本では、どんな選手だったんですか?」
光は正直に答えた。
「球拾いです」
会見場は笑った。
けれど、冗談ではない。
日本で生まれ、日本で育ち、日本語しか話せない光には、人並み外れて強い肩と、投手や打球の癖を読む目があった。
それでも、中学では球拾い。
高校ではブルペン捕手。
大学では打撃投手。
球を拾い、受け、投げ続けても、公式記録には何も残らない。
「助かる」とは言われる。
でも、選ばれない。
それでも光は、見て、数えて、投げることをやめなかった。
誰にも見られていない場所で、何万球ではなく、一球ずつ。
やがて、日本では誰も見なかったその一球を、海の向こうで見ていた人が現れる。
これは、補欠だった男が突然天才にな
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