概要
死ぬことよりも、君に忘れられることよりも、君の未来を奪うことが怖かった
幼馴染の陽斗(ひなと)に空港で冷たく突き放されてから10年。春奈の時計は、あの夏で止まったままだった。「お前が重かった」という彼の言葉を信じ込み、怒りと未練を抱えて生きてきた春奈。そんな中、共通の親友の結婚式が執筆される。今日こそ彼に会って、あの日の理由を問い詰めるはずだった。しかし、披露宴の最後まで陽斗の席は空席のまま。動揺する春奈に、新郎である親友が沈痛な面持ちで一通の古びた手紙を託す。「陽斗は5年前、病院で亡くなった。これは、あいつが最後に遺した手紙だ」それは、短い生涯のすべてをかけて春奈の幸せを願った、一人の少年の不器用で、一途すぎる愛の証明だった。忘れてほしかった彼と、忘れられるはずのない彼女の、時を超えた切なすぎる純愛ストーリー。
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