概要
「君でなければいけない」—— 鴨川の死神が、私の運命を誘う
京都の大学に入学し、「薔薇色の青春」を夢見る一回生の私。新歓の喧騒の中、運命の導きで手にしたのは「浪人サークル」のチラシ。学食で出会ったのは、餅のような長い顎に長い髭、黒髪をたなびかせる「九浪の死神」だった。丑三つ時の鴨川デルタに現れるという伝説の存在 —— それが私の輝かしいはずの大学生活を、音を立てて妙な方向へと曲げていく。四十五度四十五メートル四十五センチ先の住まい、「斜七時四十五」の秘密、そして幼馴染の誘いと名前も知らない憧れの人……。運命は選ぶものではなく、選ばされるものなのか。日常と幻想が交差する、京都発・青春と不思議の物語。
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- ★★★ Excellent!!!波紋のように広がる、ちぐはぐで不器用な足跡
一見すると淡々と進むような世界の中で、それぞれの思惑が泥臭く絡み合う様子にすっと惹き込まれました。
言葉の端々に隠された迷いや、割り切れない感情の揺らぎが、とても生々しく伝わってきます。
頭の中の計算通りにはいかない人間関係の歪みが、不思議と心地よい引力を生み出している気がして。
これから先、彼らがどんな風にもがいていくのか、静かに見守り続けたいと思えるお話です。
もしお時間が許せば、私の作品のほうにも立ち寄っていただけると嬉しいです。感想やアドバイス、★や♥などいただけますと今後の執筆の大きな励みになりますので、どうぞよろしくお願いいたします。