概要
スマホの向こうに、山女がいる。日常の裏側で、遠野の怪異はまだ終わらない
岩手県・遠野。かつて柳田国男が『遠野物語』を記したその土地には、今もなお人知れず異界が息づいている。
スマホの圏外に現れるメッセージ、深夜のコンビニに佇む古い神、山の中にポツンと建つ白い郵便ポスト、そして車に結びつけられた消えない木片――。
現代のインフラや何気ない日常の隙間に、ふと顔を覗かせる土着の神々や忘れられた者たち。
これは、変わりゆく時代の中で「あちら側」に引きずり込まれていく人々を描く、全編現代設定の連作百物語。
――あなたのポケットにあるその画面にも、もう「彼ら」からの着信が届いているかもしれない。
スマホの圏外に現れるメッセージ、深夜のコンビニに佇む古い神、山の中にポツンと建つ白い郵便ポスト、そして車に結びつけられた消えない木片――。
現代のインフラや何気ない日常の隙間に、ふと顔を覗かせる土着の神々や忘れられた者たち。
これは、変わりゆく時代の中で「あちら側」に引きずり込まれていく人々を描く、全編現代設定の連作百物語。
――あなたのポケットにあるその画面にも、もう「彼ら」からの着信が届いているかもしれない。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「昔からいる」が、いちばん怖い
怖い話なのに、なぜか読み終わるたび、山や古い家に「まだ誰かいるのでは」と考えてしまいます。
この作品の面白さは、怪異そのものよりも、人と怪異の距離がとても近いところだと思いました。普通なら大騒ぎしそうな出来事も、土地の人たちは「昔からそういうものがいる」と受け止めていて、その落ち着きが逆にじわじわ怖いです。妖怪まで町内会の一員みたいで、少し笑ってしまいました。
でも読んでいると、怖さの奥に「忘れられること」の寂しさが見えてきます。人が去っても、家や山や水は記憶しているのかもしれない。そう思うと、怪談が急に哲学っぽく感じられます。
一話ずつでも楽しめますが、重ねて読むほど遠野とい…続きを読む