概要
一人で来たはずなのに、いつもの癖で二人分買っていた。
夏の盛り、私は一人、山奥の温泉街へやって来た。
蝉の声を聞き、いおうの香りに包まれ、温泉に浸かる。竈馬に驚いて転び、旅館の長椅子を濡らし、嫌いな漬物と死闘を繰り広げる。
夜になれば下駄を履いて温泉街を歩き、いつものジュースとアイスを買う。
悪くない旅だった。
ただ、一人で来るんじゃなかったとは思った。
蝉の声を聞き、いおうの香りに包まれ、温泉に浸かる。竈馬に驚いて転び、旅館の長椅子を濡らし、嫌いな漬物と死闘を繰り広げる。
夜になれば下駄を履いて温泉街を歩き、いつものジュースとアイスを買う。
悪くない旅だった。
ただ、一人で来るんじゃなかったとは思った。