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概要
どちらも家を守りたかった。だから兄弟は戦った。
死んだ兄の遺言を守る弟。
一門を守るため、その遺言を破ろうとする兄。
室町幕府が史実より百年以上早く滅びた十五世紀。
武蔵を四十四年治めた鈴木俊満が死に、その子・俊継が家督を継いだ。
だが半年後、上野を治める叔父・東俊景が、一門の行く末を案じて宗家へある提案を持ちかける。
俊景が望んだのは、俊継の滅亡ではない。幕府なき時代にも、家を分けた鈴木一門が一つの一門として生き残ることだった。
話し合いは、やがて武蔵の帰属をめぐる戦へ変わる。
天才的な将才を持つ俊景。死んだ長兄の定めを守る俊房。二つの家の間を歩く繁成。
そして俊継は、父から与えられた席に座ったまま、次々と自分では選ばなかった問いを突きつけられていく。
父が決めた後継者だった青年が、自らの名で決める当主となるまでの一年を描く、架空室町
一門を守るため、その遺言を破ろうとする兄。
室町幕府が史実より百年以上早く滅びた十五世紀。
武蔵を四十四年治めた鈴木俊満が死に、その子・俊継が家督を継いだ。
だが半年後、上野を治める叔父・東俊景が、一門の行く末を案じて宗家へある提案を持ちかける。
俊景が望んだのは、俊継の滅亡ではない。幕府なき時代にも、家を分けた鈴木一門が一つの一門として生き残ることだった。
話し合いは、やがて武蔵の帰属をめぐる戦へ変わる。
天才的な将才を持つ俊景。死んだ長兄の定めを守る俊房。二つの家の間を歩く繁成。
そして俊継は、父から与えられた席に座ったまま、次々と自分では選ばなかった問いを突きつけられていく。
父が決めた後継者だった青年が、自らの名で決める当主となるまでの一年を描く、架空室町
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