概要
腕は雑賀衆でも随一、それでも彼は殺さなかった
戦国の世、雑賀の浜で孤児として石を投げていた少年・凪は、鉄砲の名手であった志摩に拾われ、その才を見出され鉄砲を教えられる。
だが訓練の模擬戦で、幾重もの障害物を貫いた凪の弾が、誤って師の命を奪ってしまう。
「この筒は、人を殺める道具じゃない」
死の間際、志摩が遺したその言葉を胸に、凪は不殺の誓いを立てる。
腕は雑賀衆随一でありながら、決して人の命を奪わない狙撃手――
やがて彼は「不知火」と呼ばれるようになる。
本願寺方として織田軍と戦う日々の中、凪はかけがえのない仲間たちと出会い、絆を深めていく。
だが浅井・朝倉の滅亡、そして本願寺の降伏によって、雑賀衆はやがて二つに割れる。
織田に与し生き残りを図る者たちと、最後まで意地を貫こうとする者たち――
かつての戦友同士が、銃口を
だが訓練の模擬戦で、幾重もの障害物を貫いた凪の弾が、誤って師の命を奪ってしまう。
「この筒は、人を殺める道具じゃない」
死の間際、志摩が遺したその言葉を胸に、凪は不殺の誓いを立てる。
腕は雑賀衆随一でありながら、決して人の命を奪わない狙撃手――
やがて彼は「不知火」と呼ばれるようになる。
本願寺方として織田軍と戦う日々の中、凪はかけがえのない仲間たちと出会い、絆を深めていく。
だが浅井・朝倉の滅亡、そして本願寺の降伏によって、雑賀衆はやがて二つに割れる。
織田に与し生き残りを図る者たちと、最後まで意地を貫こうとする者たち――
かつての戦友同士が、銃口を
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!悲劇を経て、彼は不殺の狙撃手、不知火と成った
地の文が読んでいて心地よかったです。
情景描写の流れやとても綺麗でとても読みやすいです。
特に言葉ではなく着ているものや怯えた表情から凪が親なき子であると察するシーンや石投げから凪の狙撃手としての才覚が発覚するシーンは大河ドラマを見ている時のような臨場感がありました。
凪には狙撃手としての類いまれなる才に恵まれました。
しかし才が人を幸福にするとは限りません。
凪の狙撃手としての才は、主人公としての宿命は狙撃での事故による育ての父の死、という最悪の形で開花します。
たらればを言っても仕方ありませんが、凪はもしかしたら狙撃の才に恵まれず、育ての父と日銭を稼いで暮らしていた方が幸…続きを読む