概要
七か国語を操るエリナ・クルム伯爵令嬢は、十七歳からアルドレア王国の宮廷通訳を担い、難局の外交交渉を支えてきた。ある条約会議で相手国の草案に罠を見抜いたエリナは、安全側の訳を選んで国を守った——しかし継母と補佐官が仕組んだ偽証書類により「誤訳で国を危うくした」と告発され、婚約破棄・追放される。
辺境港市テランで翻訳業を営むエリナのもとに、八か月後、かつての会議の相手であるヴェスラン王国第二王子ディエルが「七か月、探していました」と現れる。ディエルはあの日から真実を知っていた。王都では継母と補佐官の陰謀が三か月かけて連鎖的に崩れ、新任通訳の誤訳で外交が止まり、枢密院が動いた。エリナの正確さが、遅れて証明されていく。
辺境港市テランで翻訳業を営むエリナのもとに、八か月後、かつての会議の相手であるヴェスラン王国第二王子ディエルが「七か月、探していました」と現れる。ディエルはあの日から真実を知っていた。王都では継母と補佐官の陰謀が三か月かけて連鎖的に崩れ、新任通訳の誤訳で外交が止まり、枢密院が動いた。エリナの正確さが、遅れて証明されていく。
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