概要
死者の声を聴けるのは、二分五十秒。その間に、密室の真相をつかむ。
「翌朝、後輩は、密室殺人の容疑者になった」——。
大学三年の初夏。就活より推理小説を優先してしまうミステリーオタク・朝比奈皐月は、真上の部屋から聞こえた「女の声」に嫉妬して、祖母譲りのおまじない『お邪魔します』を、つい唱えてしまう。
翌朝わかったのは、信じがたい事実だった。無口な後輩・八雲駆の部屋には、四年前この部屋で殺された地縛霊——元刑事・神代結月がいる。駆には姿が見えるのに、二人は話せない。死者が生者へ意味を伝えようとすると、脳を焼く「殺意のハウリング」が起きるからだ。唯一、皐月の『お邪魔します』だけが、生者と死者の“間”に立つアースとなり、三分間だけ声を通す。
その日、足元の二〇四号室で密室殺人が起きる。現場は、四年前に結月が殺された部屋の“再現”で、第一発見者の駆が容疑者に
大学三年の初夏。就活より推理小説を優先してしまうミステリーオタク・朝比奈皐月は、真上の部屋から聞こえた「女の声」に嫉妬して、祖母譲りのおまじない『お邪魔します』を、つい唱えてしまう。
翌朝わかったのは、信じがたい事実だった。無口な後輩・八雲駆の部屋には、四年前この部屋で殺された地縛霊——元刑事・神代結月がいる。駆には姿が見えるのに、二人は話せない。死者が生者へ意味を伝えようとすると、脳を焼く「殺意のハウリング」が起きるからだ。唯一、皐月の『お邪魔します』だけが、生者と死者の“間”に立つアースとなり、三分間だけ声を通す。
その日、足元の二〇四号室で密室殺人が起きる。現場は、四年前に結月が殺された部屋の“再現”で、第一発見者の駆が容疑者に
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!三分間だけ話せる幽霊が解く、切ない密室ミステリ
推理小説好きで就活を後回しにする主人公・皐月が、深夜に思わず唱えた「お邪魔します」というおまじないをきっかけに、密室殺人の容疑者になった後輩と、その部屋にいる地縛霊の元刑事という三者の関係が一気に動き出します。壁の向こうから聞こえた女の声や、「死者の声を聞けるのは二分五十秒」という制約の設定が絶妙で、先が気になって一気に読み進めてしまいました。四年前の事件と現在の密室がどう重なるのか、真相が気になります。
お疲れ様です。Soularです。
自主企画からきました!
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