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概要
この掌篇はホラーとして語られます。
『ホラーと語られた掌篇集』より
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砂の上に、新しいのが落ちてきた。
私は窪みから身を起こし、鋸のこの柄を握り直した。
指はもう、柄の形に固まっている。
開こうと思って開いた覚えが、思い出せる限りにおいて、ない。
新しいのは、若い女の形をしていた。裸で、四肢が四本とも揃っている。
どこも黒くない
白い。眩しいほど白い。
あれなら、と私は思った。
思考と呼べるものは、もうそれくらいしか残っていない。
あの右腕なら、しばらく。
【経に曰く——生きて人の肢えだを断ちし者、死して白砂はくさの獄に堕つ。獄に獄卒なく、王なく、火もなし。ただ錆びたる鋸のみ、砂の上に数を知らずして在り。】(4,997文字)
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砂の上に、新しいのが落ちてきた。
私は窪みから身を起こし、鋸のこの柄を握り直した。
指はもう、柄の形に固まっている。
開こうと思って開いた覚えが、思い出せる限りにおいて、ない。
新しいのは、若い女の形をしていた。裸で、四肢が四本とも揃っている。
どこも黒くない
白い。眩しいほど白い。
あれなら、と私は思った。
思考と呼べるものは、もうそれくらいしか残っていない。
あの右腕なら、しばらく。
【経に曰く——生きて人の肢えだを断ちし者、死して白砂はくさの獄に堕つ。獄に獄卒なく、王なく、火もなし。ただ錆びたる鋸のみ、砂の上に数を知らずして在り。】(4,997文字)
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