概要
鑑定結果は合ってます。その上で——あなた、冒険者を辞めませんか。
「あなた、冒険者を辞めませんか」
戦力外通告を受けたE級探索者・水瀬玲奈に、
探索者協会の窓際職員はそう言った。
「《灯標》はE級です。鑑定結果は、合ってます」
隠された力なんて、なかった。
彼女の能力は最後まで弱いままだ。
だが相馬直人が見ていたのは能力ではなく、
三年間ずっと仲間の怪我と癖を見続けていた、彼女自身だった。
「敵を倒す仕事には向いてません。
でも、人を帰す仕事には、かなり向いてます」
戦えない探索者を、ダンジョン救難管制へ。
「臆病」と呼ばれたA級を、戦術指揮へ。
強すぎるがゆえに全部を背負わされたS級には、こう言った。
「一人でやるのを、やめてください」
能力ランクは変わらない。誰も強くならない。
彼が変えるのは、その人が立っている場所だけだ。
やがて彼
戦力外通告を受けたE級探索者・水瀬玲奈に、
探索者協会の窓際職員はそう言った。
「《灯標》はE級です。鑑定結果は、合ってます」
隠された力なんて、なかった。
彼女の能力は最後まで弱いままだ。
だが相馬直人が見ていたのは能力ではなく、
三年間ずっと仲間の怪我と癖を見続けていた、彼女自身だった。
「敵を倒す仕事には向いてません。
でも、人を帰す仕事には、かなり向いてます」
戦えない探索者を、ダンジョン救難管制へ。
「臆病」と呼ばれたA級を、戦術指揮へ。
強すぎるがゆえに全部を背負わされたS級には、こう言った。
「一人でやるのを、やめてください」
能力ランクは変わらない。誰も強くならない。
彼が変えるのは、その人が立っている場所だけだ。
やがて彼