概要
既読だけ付けてください。返信はいりません
「既読だけ付けてください。返信はいりません」――夜だけ開く小さな代行屋に、そんな依頼が届いた。差出人は名乗らず、宛先は“いまも画面の向こうにいる誰か”。代行屋は、ただメッセージを送るだけの仕事は請けない。言葉が届かない理由をほどき、相手が“読める形”に整えてから渡す。依頼人が怖れていたのは拒絶ではなく、沈黙のまま終わることだった。既読は返事ではない。でも、返事に至る前の「生きている証」にはなる。代行屋は、既読だけを確実に生むための、少しずるくて、やさしい仕掛けを用意する。
ギフトを送ると作者が画面の向こうで小躍りします。周囲の安全を確認してからお送りください。