概要
誰も俺を怖がらない。当然だ。
俺は、一軍だ。
喧嘩はしたことがない。相手がいなかっただけだ。
女子とは話さない。話す必要がないからだ。
母親のことは、まあ、嫌いではない。
入学式で名前を呼ばれたとき、俺の声は裏返った。
体育館の空気が変わった。全員が、俺の存在を認識した。
体育祭では玉入れをやった。一つも入らなかった。
だが三十四個は入った。俺の玉が、空中に道を作ったからだ。
クラス劇では木の役をやった。
樹種はケヤキ。樹齢八十年。幹は南に三度傾いている。
海風だ。まっすぐ立つ木は、風を知らない木だ。
──以上、全て本人の証言である。
『俺の伝説は、まだ始まったばかりだ。』
沼田たけしの中学三年間 全51話(番外編1話)
喧嘩はしたことがない。相手がいなかっただけだ。
女子とは話さない。話す必要がないからだ。
母親のことは、まあ、嫌いではない。
入学式で名前を呼ばれたとき、俺の声は裏返った。
体育館の空気が変わった。全員が、俺の存在を認識した。
体育祭では玉入れをやった。一つも入らなかった。
だが三十四個は入った。俺の玉が、空中に道を作ったからだ。
クラス劇では木の役をやった。
樹種はケヤキ。樹齢八十年。幹は南に三度傾いている。
海風だ。まっすぐ立つ木は、風を知らない木だ。
──以上、全て本人の証言である。
『俺の伝説は、まだ始まったばかりだ。』
沼田たけしの中学三年間 全51話(番外編1話)
応援も才能だ。なかなか見込みあるな。
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