概要
中年会社員が問題山積の捨て猫青年を拾い、初めて本物の恋を知る
※近況ノートに小ネタや裏設定のおまけあり
「なんやお兄さん。俺のこと買ってくれるんか?」
うなだれて、片膝を立てて座っていた青年は、顔を上げて第一声笑顔でそう言った。どう見たって問題まみれの男だった。
「そうだな」
なぜそう言ってしまったのか。口走った直後の俺は、自分の言葉が全然理解できないまま、その青年を担いで歩き始めた。
短気単身赴任先で見つけた青年。地下道路の片隅に座り、空の缶酎ハイを傍らに置いて、片膝を立ててうなだれる。大量の白い錠剤。吐いたのだろう、液体の中で溶けている。酒と胃液の混ざった、何とも言えないニオイが青年の周りに滞る。
捨て猫みたいな男を拾い、社宅のアパートで飼うことになった、橘良助。42歳、バツイチ。会社員。
良助に拾われた問題山積青年、四季淡雪。
20歳、未婚。
「なんやお兄さん。俺のこと買ってくれるんか?」
うなだれて、片膝を立てて座っていた青年は、顔を上げて第一声笑顔でそう言った。どう見たって問題まみれの男だった。
「そうだな」
なぜそう言ってしまったのか。口走った直後の俺は、自分の言葉が全然理解できないまま、その青年を担いで歩き始めた。
短気単身赴任先で見つけた青年。地下道路の片隅に座り、空の缶酎ハイを傍らに置いて、片膝を立ててうなだれる。大量の白い錠剤。吐いたのだろう、液体の中で溶けている。酒と胃液の混ざった、何とも言えないニオイが青年の周りに滞る。
捨て猫みたいな男を拾い、社宅のアパートで飼うことになった、橘良助。42歳、バツイチ。会社員。
良助に拾われた問題山積青年、四季淡雪。
20歳、未婚。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!不器用なふたりが手繰り寄せた、泥臭くも温かい居場所
どうしようもない事情や歪みを抱えたふたりが、少しずつ居場所を作っていく過程が生々しく描かれていて惹き込まれます。
綺麗事では済まない現実の重さや、心の揺らぎが丁寧な筆致で綴られていて、思わず息を詰めて読んでしまいます。
互いの欠落を埋め合わせるような不器用な歩みが、痛々しくもどこか愛おしく感じられました。
読み終えたあとも、ふたりの間にある静かで確かな体温がじんわりと残り続けるようなお話です。
もしお時間が許せば、私の作品のほうにも立ち寄っていただけると嬉しいです。感想やアドバイス、★や♥などいただけますと今後の執筆の大きな励みになりますので、どうぞよろしくお願いいたします。