概要
調べてはならない詩…五つの集落、記者は怪異に踏み入れる
岩手県遠守市の山間部。平成の市町村合併で市に取り込まれた旧真木野村では、五つの集落が同じ村にありながら、今も不自然なほど交わらない。
地方紙の記者・佐伯直人は、閉校から十一年を経て解体される真木野中学校の記事を任される。
資料室で発見したのは、全校生徒五十八人による共同作品「匿詩(とくし)」。題名だけが残され、本文四ページはすべて白紙だった。
三十八年前の文化祭では、五つの集落に伝わる古い歌を一つにつなぎ、全校生徒が声を合わせたという。ところが卒業生たちは、歌も、作品も、指導した音楽教師も存在しなかったと否定する。
彼らは学校生活を覚えていた。ただ、全員で歌った記憶だけがない。
佐伯が土地の歴史や古い言葉を調べるにつれ、白紙には意味の分からない歌が浮かび始める。
文字のままなら、
地方紙の記者・佐伯直人は、閉校から十一年を経て解体される真木野中学校の記事を任される。
資料室で発見したのは、全校生徒五十八人による共同作品「匿詩(とくし)」。題名だけが残され、本文四ページはすべて白紙だった。
三十八年前の文化祭では、五つの集落に伝わる古い歌を一つにつなぎ、全校生徒が声を合わせたという。ところが卒業生たちは、歌も、作品も、指導した音楽教師も存在しなかったと否定する。
彼らは学校生活を覚えていた。ただ、全員で歌った記憶だけがない。
佐伯が土地の歴史や古い言葉を調べるにつれ、白紙には意味の分からない歌が浮かび始める。
文字のままなら、
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