概要
神託に数えられなかった一万人を、無能の俺だけが救える。
「他人の力を足すだけの寄生能力」――そう蔑まれた記憶喪失の青年シグは、神託が見捨てた人々の弱い加護を束ね、村を滅亡から救う。
彼の《総和》は、本人が自ら託した力しか集められない。だからこそ、強制された一万より、自分で選んだ一の方が強い。
左手に光る「Σ」。長い時間を積み重ねる銀髪の女、魔法をゼロにする少年、二つの負担を釣り合わせる審問官。失われた仲間と記憶を取り戻すたび、シグは自分が人間ではなく、かつて人類に忘れられた数学記号だったと知っていく。
一方、王国の神託は答えだけを与え、数えられなかった人間を切り捨てていた。やがて“無限”を名乗る聖人は、人々から迷いも選択も奪う完全な国を作ろうとする。
正しい答えと、人が選ぶ答えは同じなのか。
これは「足し算しかできない無能」が、一人一人
彼の《総和》は、本人が自ら託した力しか集められない。だからこそ、強制された一万より、自分で選んだ一の方が強い。
左手に光る「Σ」。長い時間を積み重ねる銀髪の女、魔法をゼロにする少年、二つの負担を釣り合わせる審問官。失われた仲間と記憶を取り戻すたび、シグは自分が人間ではなく、かつて人類に忘れられた数学記号だったと知っていく。
一方、王国の神託は答えだけを与え、数えられなかった人間を切り捨てていた。やがて“無限”を名乗る聖人は、人々から迷いも選択も奪う完全な国を作ろうとする。
正しい答えと、人が選ぶ答えは同じなのか。
これは「足し算しかできない無能」が、一人一人
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