概要
さあ、おうちにかえろう。きっと誰かが待ってるよ。
神崎夕音(かんざきゆおん)はピアノが大好きな女の子。今日で7歳になる。しかしいつまでたっても大好きな両親は、帰って来ない。寂しさに耐えかねて家を出た彼女は、お気に入りの「イカッドくん」と「ボウボウくん」のぬいぐるみを抱きしめ、かつて家族で訪れた古びた教会へと向かう。親の帰りを祈り、教わったメヌエットをオルガンで何度も何度も奏でるが、何も変わらない。ーどれくらいの時間が経っただろう。ふと、彼女はステンドグラスから差し込む光がずっとオレンジ色のままであることに気づく。おまけにお気に入りのぬいぐるみたちもいなくなっていた。急いで教会を出るとそこには見慣れた、けれど誰もいない、夕焼けの空で時間が止まったままの異様な景色が…。これは、彼女が「おうちにかえる」までの物語。
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