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概要
回答に従った相談者の生存率は、一〇〇パーセントだった。
二〇二五年十一月、十四年間続いた個人サイト「夜明けの人生相談室」が閉鎖された。
相談件数、六千二百十一件。
回答者は「夜明け」と名乗っていたが、その正体を知る者はいない。
サイトの回答に従った相談者は、病気を発見し、事故を避け、暴力から逃れ、生き延びていた。
確認された生存率は、一〇〇パーセント。
しかし、回答の末尾には、相談の解決とは無関係に見える奇妙な指示が添えられていた。
椅子を一脚余分に置くこと。
誰もいない家へ「ただいま」と言うこと。
一人分多く食事を用意すること。
名前のない誕生日を祝うこと。
使用しない子供部屋を、空けたままにすること。
映像制作団体「第六資料室」は、閉鎖されたサイトの調査を開始する。
やがて調査班は、全国の相談者が十四年間かけて、同じも
相談件数、六千二百十一件。
回答者は「夜明け」と名乗っていたが、その正体を知る者はいない。
サイトの回答に従った相談者は、病気を発見し、事故を避け、暴力から逃れ、生き延びていた。
確認された生存率は、一〇〇パーセント。
しかし、回答の末尾には、相談の解決とは無関係に見える奇妙な指示が添えられていた。
椅子を一脚余分に置くこと。
誰もいない家へ「ただいま」と言うこと。
一人分多く食事を用意すること。
名前のない誕生日を祝うこと。
使用しない子供部屋を、空けたままにすること。
映像制作団体「第六資料室」は、閉鎖されたサイトの調査を開始する。
やがて調査班は、全国の相談者が十四年間かけて、同じも
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