寒いのが嫌だから、暖かい土地で暮らしたい。そんな切実で身近な願いから始まる、冷え症エルフの旅物語です。水と冷の魔法に恵まれた実力者なのに、本人は寒さが大の苦手。そのちぐはぐさが面白く、仕事をきっちりこなす頼もしさと、好物を前にした素直な反応の両方が魅力でした。道中の料理も美味しそうで、旅先の人とのやり取りには温かさがあります。大きな使命より、自分にとって心地よい暮らしを求める旅を、気楽に見守りたくなる作品です。
寒さを嫌うエルフの少女ルーシアが、追手をかわしつつ北大陸を脱出しようとする旅が丁寧に描かれています。慎重で繊細な性格と、南国への強い憧れが物語に温度差を生み、静かな緊張感と希望が同居し、読者を引き込みます。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(57文字)
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