概要
やったことには時効が来る。じゃあ、やらなかったことは。
北九州・遠賀川上流のキャンプ場を経営する五十代の男のもとに、弟を川で亡くした土橋猛が長ドスを携えて現れる。男には四十年前、川岸で動けなかった記憶がある。盆の夜に少女から呼びかけられた「来んね」という一言と、もう一言、聞き取れなかった言葉。やったことには時効が来る。やらなかったことには——。北九州の方言と時効という法概念を軸に、一人の男の一夜を描く短篇。
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