概要
勇者の名はいらない。焦げた鍋だけ、持っていく
勇者ロアン・ハースの葬儀の日、最後の弟子エナは、弟子帳に名前がないことを理由に「晩年介添人」として処理されかけていた。
師匠が使っていた焦げた鍋も、勇者の看板も、本家と王国の管理物として運び出される。エナに求められたのは、遺品引継書への署名だけだった。
そこへ現れたのは、酒臭く、口が悪く、喪服もまともに着ていない元勇者候補ガルド・アッシュ。
雨の中、泥へ下ろされた勇者の看板。その裏から見つかったのは、ロアンの筆跡で書かれた【未済】の札だった。
北門市場。火種。鍋。子ども三人。
勇者の名を継げなかった少女と、勇者にならなかった男は、看板の裏に残された仕事を片づける旅に出る。
これは、勇者の名前を継ぐ話ではない。
誰かに分けた火を、もう一度届けに行く話である。
師匠が使っていた焦げた鍋も、勇者の看板も、本家と王国の管理物として運び出される。エナに求められたのは、遺品引継書への署名だけだった。
そこへ現れたのは、酒臭く、口が悪く、喪服もまともに着ていない元勇者候補ガルド・アッシュ。
雨の中、泥へ下ろされた勇者の看板。その裏から見つかったのは、ロアンの筆跡で書かれた【未済】の札だった。
北門市場。火種。鍋。子ども三人。
勇者の名を継げなかった少女と、勇者にならなかった男は、看板の裏に残された仕事を片づける旅に出る。
これは、勇者の名前を継ぐ話ではない。
誰かに分けた火を、もう一度届けに行く話である。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?