概要
過去にも未来にもいない君へ、夢を見る場所を。
人は、自由であるがゆえに不自由だ。
明日のために今日を消費し、未来のために『今』を置き去りにしていく。
そんな日々に疲れた「私」の目の前に現れたのは、一匹の黒猫だった。
「君が自由になる方法を持ってきたよ」
猫が示したのは、過去も未来も存在しない、一瞬だけを切り取った世界へと続く扉。
そこには月明かりに包まれた静寂の部屋、不思議な住民、ゼンマイ仕掛けのバーテンダーがいた。
永遠ではないからこそ、美しいものがある。役に立たないからこそ、価値を輝かせるものがある。
一瞬の世界で出会うものたちは、彼女に何を問いかける。
――キミは、本当に未来のためだけに生きているのかい?
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?