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概要
忘れても、隣にいる。
八十代の夫婦、正雄と靖子。
二人とも、少しずつ記憶があやふやになってきた。
昨日のことが、先週のことが、もうはっきりしない。
それでも朝になれば、お茶を二つ持ってくる。
きゅうりの酢の物を作る。
冷めたお茶を、両手で包む。
何も起きない一日の、何でもない会話。
覚えていなくても、そこにある五十年分のやりとり。
今日も、どこかの縁側で、二人は同じ方向を向いている。
二人とも、少しずつ記憶があやふやになってきた。
昨日のことが、先週のことが、もうはっきりしない。
それでも朝になれば、お茶を二つ持ってくる。
きゅうりの酢の物を作る。
冷めたお茶を、両手で包む。
何も起きない一日の、何でもない会話。
覚えていなくても、そこにある五十年分のやりとり。
今日も、どこかの縁側で、二人は同じ方向を向いている。
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