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概要
問いは消えない。しおりを抜けばまた本になる。それは、日常と同じことだ。
社殿の見習い・英理は、答えが出るたびに次の問いが生まれる子どもだった。旅の朝、師から問いかけられた一言が頭を離れないまま、英理は瀬戸内の海を背に、常世境への巡礼に出発する。
常世境とは、昔から噂される危険な海域の向こうにある場所だ。霧と潮と月齢が重なる夜にだけ開く入り口を抜けると、花野原があり、名前が薄れる橋があり、蜜檸檬の段々畑がある。そして頂上には、答えのない問いが一面に積み重なった野原があった。
旅の中で英理はひとつのことを確かめ続ける。腹が鳴るたびに、ここにいるとわかる。それだけで十分だった。
問いは消えない。しおりを抜けばまた本になる。それは、日常と同じことだった。
常世境とは、昔から噂される危険な海域の向こうにある場所だ。霧と潮と月齢が重なる夜にだけ開く入り口を抜けると、花野原があり、名前が薄れる橋があり、蜜檸檬の段々畑がある。そして頂上には、答えのない問いが一面に積み重なった野原があった。
旅の中で英理はひとつのことを確かめ続ける。腹が鳴るたびに、ここにいるとわかる。それだけで十分だった。
問いは消えない。しおりを抜けばまた本になる。それは、日常と同じことだった。
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