第15話 人生と言う名の旅

新山口駅で王越は、降りた。

ホームで俺に向かって、手を振っている。


軽く手を振った。


隣にだれか来るかと思ったが、来なかった。

博多まで、もう少し。

寝るとするか。


俺は眠りについた。


「・・・・・・様」

「お客様」

声をかけられる。


見上げると、CAさんがいた。


「当機はまもなくパリに到着いたします。シートベルトの着用をお願いいたします」

我に返った。


そうだ。

俺は飛行機に乗ってたんだ。

パリへと向かうために。


何だか長い夢を見ていた気がするが、目覚めると忘れるものだ。

もう、随分と昔のような、最近のような。


「あなたどうしたの?」

隣の妻に声をかけられる。


「夢をみたよ」

「どんな夢?」

「こだまに乗っていたら、昔の知り合いが次々と隣に来る夢」

「偶然ね、私も同じ夢を見たわ」


妻とは専門学校で知り合った。

以来の付き合いとなる。


「もしかして、最後に王越君は出なかった?」

「ああ出たよ。お前もか?」

「うん」


俺と妻は、画家になった。

といっても、偶然が重なった。


その個展がパリで開かれて、それに向かっている。

ふたりとも、そのままパリで絵の修行をしようとおもう。


人生に終わりはない。

走り続ける限り、道は続く。


笑顔で、人生のテープを切りたいものだ。

そう願う。

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こだま 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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